
世界自然遺産登録も噂される、美しく稀少な生態系を持つ自然の王国「奄美大島」。
山海を駆けめぐり、島の幸をいただく、100kmのONE&ONLYな走る旅。
大会参加者並びに関係者の皆さまへの御礼
前の週にはヒョウが降り、大会翌日のビーチクリーンの後からも雨模様という谷間の奇跡的な素晴らしい天候の中、無事「第1回 奄美 ハナハナ ウルトラ ラン」を終了することができました。大会参加者の皆さま、大会関係者の皆さま、ありがっさまりょうた。(奄美の言葉で「ありがとうございました。」の意味)
2018年10月28日。島で開かれたあるパーティーで、共通の友人である二神さんから上野夫妻を紹介いただきました。「奄美に通い続けて、もう20年近く。素敵な体験をたくさんさせていただいた。その恩返しに何か島に貢献できることはできないかと思っております。島の環境と文化を楽しむ100kmのマラソン大会をできないかと思っているのですが、チカラを貸していただけないでしょうか。」
これが、今回の大会の始まりです。
日本の長距離ラン界を牽引する一人、森保和敏さんが上野さんと共同オフィスを構えていたこともあり、森保さんも巻き込み、現地視察。コースの計画、試走などを行ない、時期は2月初旬、ルートは奄美市笠利町と龍郷町を周るという初期プランが完成しました。
2019年6月13日。森保和敏さんがガンで急逝されました。60歳という若さでした。ランの全体責任者という屋台骨を失ったプロジェクトは、一旦、ストップ。
2019年8月19日に、森保さんの遺志を引き継いだ清村さんが加わり、森保メモリアルということでも絶対やり遂げようということになりました。
上野さんはアウノーツという会社で大手企業のブランディングデザインを手掛ける社長さんです。今回の大会のハッピーな雰囲気は、ポスターやロゴなど超一流のプロによるビジュアルが大きく貢献していました。クリエイティブのチカラを思い知る良い経験でした。
賞状やTシャツのPOP、そして各エイドのPOPなどもアウノーツの岡さんと高橋さんの制作です。
清村さんは、ランニングイベントのマネジメントから計測までを行なうコー・ランナーズの社長です。森保さんから社長を引き継ぎました。毎日、毎週、全国を飛び回り、計測をしています。
そこに長距離ランナーとして世界を走る岡野さんがコースディレクターとして参加。実際にコースを全行程試走していただいたり、マーカーを自作して設置していただいたり、大会当日はスイーパーとして選手たちを観察、サポートしていただきました。その車の走行距離は約1,000km。長時間の運転で腰を痛めてしまいました。「走りたかった。」というのが本人の感想でした。
公式フォトグラファーは久富健太郎さんです。普段は商用写真を撮る有名なフォトグラファーですが、今回は無理をお願いして参加していただきました。写真の素晴らしさで、大会のハッピー感がより伝わり、今後も思い出として残る貴重な財産になりました。
森保さんの奥様のめぐみさんは、お目付け役。これまで参加してきた数々のランニングイベントの経験から、こうしたほうがいい、あれが足りないと貴重なアドバイスと当日のチェックポイントの運営を行なっていただきました。
奄美側は、パラダイス・インの二神さん。本人が大会当日は奄美にいないというところを無理やりお願いして「福」委員長になっていただき、告知のポスター設置から、エイドの備品調達、機材の貸し出しなど万全の準備を完璧にこなしていただきました。特に緊急時の救命体制には気を使い、地域の病院や消防署、AEDの配備までやってくださいました。大会全般にわたり、同じ職場のパラダイス・ガールズの有村さん、日高さん、植田さんも大活躍でした。
もう一人の地元側である私は、実行委員長として、地元機関とのつなぎ役。当日は、スターターと選手誘導、そして、(長―い文章の)完走証を読み上げる表彰式担当でした。
ボランティア・スタッフで、島外各地から計良さんご夫妻、草部(大須賀)さん、松本さん、郡山さん、岡村さん、ワラーチの板井さん。奄美側は、内藤さん、美穂ちゃん、小野木くん。ありがっさまりょうた。
後援は地元行政機関の奄美群島広域事務組合、奄美市、龍郷町が初回にもかかわらず趣旨にご賛同いただきました。メディアはあまみエフエムディ!ウェイヴ、しーまが後援。いつもお世話になりっぱなしです。宿は、アマテラス、伝泊、ばしゃ山村さま。山に入る手前の重要なチェックポイントCP5開設で特別養護老人ホーム龍郷の里さま、CP7のトイレでは川元石油さまにお世話になりました。また、机など多くの備品をお借りした用安集落にも感謝申し上げます。
また、鹿児島県立大島北高校の下髙原校長先生にはポスターを校内に貼っていただいて生徒たちに応援をお願いしていただいたり、前日、当日の駐車場を提供いただき大変助かりました。来年は、生徒さんたちと一緒に何か出来たらいいなと思います。
奄美市立赤木名中学校には、スタートの時のピストルやゴールのテープをお貸しいただきました。人生ではじめてスターターの役を務めることができました。地元の学校とのコラボは今後取り組みたいテーマです。
それにそれに島内ランナー募集のためのB1サイズというだいばん(しまの言葉で大きい)ポスター掲示にご協力くださった施設・商店の皆様もありがっさまりょうた!
前夜祭では、地元の小学生濱地さんと中学生藤田さんによる素敵な島唄。さらに地元の赤木名 里集落の皆さんによる熱狂の八月踊りと六調で盛り上がり。会場では町田酒造から奄美黒糖焼酎によるハナハナ・ハイボール、はなはなエールからクラフト・ビール3種を無償で提供いただき、食事は「まーぐんカフェ」のバラエティに富む島料理で島外からのお客様におもてなしができました。笠利支所長の高さんの激励のエール、龍郷町副町長の則さんの歌「ビクトリー・ロード」も最高でした。
大会の公式レンタカーは西郷レンタカー。大会関係者の移動には車5台を利用させていただきました。大会参加者から「私も欲しい!」と大好評だったスタッフTシャツの制作では、名瀬の「島ノコタチ」の重兄弟にお世話になりました。各エイドステーションで提供された奄美の軟水「あまいろ」、ソフトドリンク、スポーツドリンクは、株式会社ビッグツー 藤社長からご提供いただきました。(松浦店長100km完走スゴイ!)
CP1は晴れるベーカリーの塩パンとクリームパン、CP2はまーぐんカフェのおにぎりと豚スームン、CP3はLaFonteのジェラートと味の郷かさりのサーターアンダギー、CP4は番屋のマダ汁、CP5は水間黒糖と島ショウガの紅茶、CP6はタンカン、CP7は島どうふとみき、CP8は味の郷かさりのお菓子。そしてCP2,CP6ではオーガニック野菜のくすだファームから収穫したてのタンカン。ゴール地点では移動販売のCoconut様。ご協力いただきました各お店の皆さま、本当にありがっさまりょうた。
救急救命体制では、笠利町消防団、龍郷町消防団、名瀬消防団。記念クリニック奄美、笠利病院、県立大島病院救命救急センターにバックアップいただきました。特に医療体制については記念クリニック奄美の佐野常男先生には具体的なアドバイスをいただきました。
また、奄美でのラン・イベントということで、Sports Bar「アスリート」の西さんには事前にアドバイスをいただいただけでなく、島内ランナーへの告知や実際のランへの参加までご尽力いただきました。
副賞で大好評だった奄美感満載のソテツの王冠は、ばしゃ山村の奥圭太さんから福委員長の二神が教わり夜なべして制作。ラン一等賞の手刺繍の大会特製トートバッグは葉山のRAMAH、ワラーチ一等賞はPARADISE STOREより提供いただきました。
こうして、多くの方々に支えられた本大会。100kmソロ 47名、100kmワラーチ6名、駅伝スタイル16組。約200名のご参加をいただきました。
島外から80名、島内から120名。自衛隊チーム、警察署チーム、弁護士チーム、地元スポーツクラブチームなど地元から幅広い参加があったのも主催者側としてはうれしいことです。ありがっさまりょうた!
ランを通して、奄美の自然と人とのふれあいを体験していただく。このゴールが達成できたのではないかと感じています。
さらに、大会翌日には100kmランの後だというのに、朝7時に龍郷町ビラビーチに約50人の方が集まっていただき「地元に恩返しビーチクリーン」を実施。多くの漂着物を収集し、ビーチをきれいにすることができました。集まったゴミの収集を行なっていただいた龍郷町様、早朝にも関わらず駐車場の利用をさせていただいた「それいゆファーム」の皆さま、ありがっさまりょうた。
初回ゆえ、まだまだ足りないこともありました。実行委員会で改善プランを立てています。
また来年の大会で、さらに感動を味わえるよう準備を進めます。日程の発表を含めたホームページの立上げは2020年7月1日です。
また、奄美大島でお会いしましょう!
2020年2月16日
奄美ハナハナウルトララン 実行委員会
実行委員長 勝 眞一郎

AMAMI HANAHANA ULTRA RUN 2020
SPECIAL PHOTO GALLERY
PHOTOGRAPH BY KENTARO HISADOMI
OUTLINE
大会概要
概要
開催地域 奄美大島北部全域 部門 【個人】100km ULTRA RUN/HUARACHE 100km ULTRA RUN
【チーム】TEAM 100km ULTRA RUN制限時間 15時間30分
午前6時〜午後9時30分
ただし、チェックポイント要所に関門と制限時間を設けます。
※当初の15時間より30分延長しました参加資格 18歳以上の健康な方 ※18歳未満は保護者の同意書が必要 募集人数 定員100名 ※応募者多数の場合は先着順 参加部門
【個人】
■ 100km ULTRA RUN
単独で100km走行部門
■ HUARACHE 100km ULTRA RUN
ワラーチを履いて100km走行部門
【チーム】
■ TEAM 100km ULTRA RUN
2人以上のチームを組み駅伝形式で100kmを繋ぐ走行部門
参加費
100km ULTRA RUN/HUARACHE 100km ULTRA RUN 18,000円 TEAM 100km ULTRA RUN 18,000円/チーム
※2人以上~前夜祭 2,000 円 日程
2月1日(土) 午後1時〜午後7時 前日受付
午後5時〜午後7時 前夜祭
※前日受付・前夜祭会場:まーぐん広場2月2日(日) 午前4時〜午前5時30分 当日受付
午前6時 大会スタート
午後9時30分 大会終了◆ ワラーチワークショップ
「あなただけのオリジナル ワラーチ ワークショップ」のお知らせです。
本大会に「ワラーチ部門」を創設したのを受けて、ワラーチワークショップを開催いたします。
講師は、幅広い世代に伝えるワラーチワークショップを全国で開催している板井麻恵(いたい あさえ)さん。日時:2月1日(土) 15:00-17:00
場所:まーぐん広場
申し込み:先着20名
参加費:材料代込みで3,000円
あなただけのワラーチを作って、履いて、帰れます。大会規則・注意事項
◆ 受付
2月1日の前日受付は13:00~19:00、大会当日の受付は4:00~5:30の間、スタート会場にて受付を行います。
ゼッケン、計測リストバンド、参加賞を受け取って下さい。◆ 前夜祭
スタート/ゴール地点でもある【まーぐん広場】にて開催します
。立食形式のパーティーです。地元のお酒、食事を提供します。伝統的な歌や踊りなど、奄美の魅力たっぷりの演目をお楽しみください。 ◆ 装備
前方照射用ライト、後方用ライト、雨具、携帯電話(スマートフォン)をご用意ください。ライトについては特に厳しくチェックしますので交換用の電池も含め必ず準備してください。日没時刻の30分前の時点で全後方二方向のライト照射ができない状態の場合その場で競技を中止し、回送車でゴール地点まで移動していただきます。
◆ マイカップ
本大会は環境に配慮するために使い捨てコップは利用しません。エイドで提供されるドリンクを入れるためのマイカップをご持参ください。
◆ ブリーフィング
スタートの20分前にブリーフィングを行います。ブリーフィングでは各チェックポイントの開設時間、閉鎖時間などを発表しますので必ず筆記用具をお持ちください。
◆ 荷物預かり
スタート30分前までに受付指定の場所へ預けてください。なおビニール袋の中に入れるなど各自防水対策を行ってください。預け荷物の搬送管理には万全を期しますが破損、逸失などについて主催者は一切の責任を負いかねますので予めご了承下さい。
※スタート後、CP2として『まーぐん広場』に戻ってきます。その際に預け荷物から装備や携行品の交換は可能です。◆ スタート
スタート時刻は一斉スタート又はゼッケン順のウェーブスタート方式となります。スタート方法はブリーフィングにて発表します。
◆ 交通法規とモラル
本大会は一般公道を利用します。特別な交通規制や道路封鎖をするマラソン大会とは異なり、交通法規を遵守することを原則とします。また地域の方々との交流や環境への配慮を怠らないように留意してください。交通法規に違反した場合、地域住民の迷惑となる様な言動、ゴミのポイ捨てなどモラル違反などについては、所定のタイムペナルティまたは失格処分が課せられますのでご注意ください。
◆ チェックポイント(CP)
主催者が設定する場所にチェックポイントがあります。一部のチェックポイントではリストバンドタッチ形式のタイム計測があります。また奄美ご当地の名産品をはじめ軽食及び飲料を用意していますのでお寛ぎ下さい。
◆ 宿泊
島しょ部での開催となる都合上、前泊と後泊を推奨します。提携宿泊先を紹介しますが、予約は各自でお願いします。宿泊先によって送迎の有無や時間などが異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
◆ チーム
計測用リストバンドとタスキをセットで繋いでいくリレーです。車両での並走は交通安全上、禁止です。
※1月17日更新
交代の際はタスキとリストバンドを引き継ぎます。走者交代は各チーム自由に行うことができます。交代人数に制限はないため、1人で複数回走ることも可能です。移動用車両は各チームでご用意ください。引き継ぎの際は交通法規を遵守し、周囲の安全をよく確認して行ってください。◆ エントリー期限
※1月22日更新
2020年2月24日18時がエントリー期限です。
エントリー締切後、エントリーリストをアップ予定です。◆ ボランティアスタッフについて
※1月22日更新
奄美在住のボランティアスタッフを若干名募集しています。
主に各チェックポイントでのサポートをお願いすることになります。
ボランティアエントリーはこちらから
新着情報はFacebookにて配信中!
ACCESS
アクセス
奄美大島へのアクセス:
A.飛行機で
JAL : 羽田(1便/日)、伊丹(1便/日)、福岡(1便/日)、鹿児島(8便/日)、沖縄(1便/日)
PEACH: 成田(1便/日)、関空(1便/日)*関空は12/26より
SKYMARK: 鹿児島(2便/日)
B.船で
鹿児島から(1便/日)、沖縄から(1便/日)
チケットのご購入はお早めに!
スタート地点 まーぐん広場までのアクセス:
894-0511 鹿児島県奄美市笠利町里50-2
奄美空港から車で約10分、名瀬市内からは約1時間
Q&A
よくあるご質問
Q1. TEAM 100km ULTRA RUNに参加しようと思います。チーム編成の条件などありますか ?
【チームスタイルのお申し込みについて】
チーム (駅伝スタイル) 参加の場合は2人以上であれば上限はありません。
タスキは、現在8箇所あるエイドで引継ぐのが理想的ですので、9人体制がベストとなります。
しかし、その人数では手練の方でないと難しいということになり、楽しんで100kmを走破してもらいたいという意図と外れてしまいますので、特に人数制限は設けません。
エイドでの引継ぎはもちろん、他の場所でも、各チームの采配で引継ぎポイントを想定し、タスキを繋いでいただきたいと思っています。
昨年で最終回となった「桜マラソン」を楽しみにされていた方も是非。
※奄美警察署の方からの指導で、車での並走や追走はNGです。
事前に時間を想定してランナーを送り、繋ぎランナーを配置をするなど、工夫が必要となります。
車を止める場合も、道路交通法にのっとり、安全な場所での乗降をお願いいたします。
Q2. 個人部門の中でHUARACHE 100km ULTRA RUN (ワラーチを履いて100km走行部門) とありますが、 ワラーチってなんですか?
A2.【ワラーチについて】
ワラーチは、「走る民族」と呼ばれる、メキシコの北西部アメリカ州の先住民族タラウマラ族が履いている、サンダルのようなわらじのような履物です。裸足感覚で走ることができ、走っていて身軽で気持ちがいいということで、近年人気が上昇し、使用するランナーが増えています。実行委員会の中でも愛用者がいます。
Q3.前方用ライト、後方用ライトはどのようなものですか?
A3.【ライトについて】
今回のコース上に外灯は少なく、スタート直後の日の出前、レース中盤以降の日没後はとても暗くなります。
安全な走行のために前方用のライトはランニング用のヘッドライトを推奨します。後方用のライトについては主に車両に対しての認識向上のためですので、100円ショップなどに売っている点滅するライトなどでもかまいません。ご自身の判断でご用意ください。